訪問歯科医えるさの日記

フリーランス訪問歯科医が診療していて気づいたことを書いています。

私が訪問歯科を始めたきっかけ

はじめまして。

歯科医師えるさと申します。

 

私は首都圏の6ヶ所で非常勤勤務をしているフリーランス歯科医師です。

一般の方が想像する院内での診療の他に、訪問診療も行っています。6ヶ所中4ヶ所は訪問診療です。

 

なぜ訪問診療を始めたのか、理由を訊かれることが多いので、まず訪問を始めたきっかけをお話ししようと思います。

 

 

訪問診療に興味を持つきっかけになったある授業

訪問診療に興味をもった理由を遡って考えてみると、学生時代に受けた「ある授業」がきっかけだったのではないかと思います。

 

その授業では普段は別々に授業を受けている医学科、看護学科などの学生が集まり、それぞれの学科から1〜2人ずつ集めたグループが割り振られ、与えられた共通の「ある患者のストーリー」を読んで、各々が考える対応策をグループごとに話し合い、それを発表するというものでした。

 

普段は歯学部の友人としか話さないため、他の学科の人たちの意見や視点はとても新鮮で、良い刺激になりました。

「同じ1人の患者さんを見ていても、こんなに見え方が違うんだ」

その時の新しい世界を見たような刺激的な面白さは今でも心に残っています。

 

その後、私は大学を卒業し、技術の研鑽のために大学の医局に入り学ぶことにしました。

どの医局に入るか悩んでいた時、頭の片隅に「他の医療職と関われる仕事がしたい」という思いがありました。

 

そして有病高齢者を専門に扱う診療科を知って入局し、現在に至ります。 

 

現在の職場は全て、その医局経由で紹介されたクリニックです。

訪問診療では特に他の医療職、介護職の方々とお話しする機会が多いですが、そこで患者さんのことを真剣に相談している時間は大変でもありますが、とても有意義でやりがいを感じます。

 

 歯科の中でもこの仕事に関わることができ、とても有難いです。

このブログでは、そんな日々の感謝の気持ちも込めて、他の医療職・介護職の方々、介護をされているご家族の皆様のお力になれるような情報や、少しでも気持ちが明るくなるような情報をお届けできたらと考えています。

 

どうぞ宜しくお願いします!